2014-03-27

2014年4月13日(日)「東北記録映画三部作」酒井耕監督トークライブ(松本シネマセレクト主催 一挙上映会アフターイベント) 




(三部作 予告編)

震災後の東北で、人々の語りにひたすら耳を傾けた記録。
観た後に必ず誰かと語りたくなる映画です。
なので、アフタートークを開催することになりました。

同日4月13日(日)に松本シネマセレクトさんが行う濱口竜介・酒井耕「東北記録映画三部作」一挙上映会のアフターイベントとして、監督・酒井耕さんをお招きしたトークライブを開催いたします。

東北記録映画三部作「なみのおと」(2011)「なみのこえ(2013)「うたうひと」(2013)は、東日本大震災後の東北で両監督が出会った人々の「語り」に耳を傾けた記録が映画としてまとめられた作品です。2011年と、そして少し間をおいた2013年の間に4作品という凄まじい制作ペースで生まれ、「ロカルノ国際映画祭」で上映(『なみのおと』)「山形国際ドキュメンタリー映画祭(YIDFF)」インターナショナル・コンペティション部門へのエントリー(『なみのおと』)、同映画祭における「スカパー!IDEHA賞」の受賞(『うたうひと』)など、それぞれの作品が大きな評価を得て、昨年のオーディトリウム渋谷からスタートしたリレー上映も各地で大反響を呼んでいます。

震災を記録した映画ではあるのですが、そこには津波や瓦礫の映像は映っていません。カメラが介入して立ち上げられた「語りの時間」がなければ、語られなかったであろうある種の緊張感(とその緊張がほぐれていく瞬間の生々しさ)がただよう対話が展開されます。酒井監督が語っていた「ドキュメンタリーとフィクションを分けようとしたそばから理論が破綻していく」(※)ということをとても強く考えさせられる映像です。鑑賞者した人が日常考えていることと、遠く思える東北の人たちの言葉がフッとリンクしてしまうような感覚がある、それぞれの感想を持ち帰ることができる映画だと思ったので、このたび、監督とそして鑑賞後のみなさんとで新しい「語り」を立ち上げる機会として、アフタートークを開催させていただくこととなりました。

(※LOAD SHOW「映画と私」酒井耕)

2014年4月13日(日)
「東北記録映画三部作」酒井耕監督トークライブ(松本シネマセレクト一挙上映会アフターイベント) 
開場:19:00 開始:20:00 (終演は22時ごろを予定)
(※シネマセレクト上映終了時間は19:10を予定しております。上映会会場のMウイングからGive me little more.までは徒歩10分です。)
料金:1000円(+要1オーダー)
シネマセレクト「東北記録映画三部作」上映会の半券持参で入場料金500円OFF
(※いずれか一作品でもご覧になった方が対象です。)
四作品全部をご鑑賞された方は、アフタートーク入場無料



聞き手:飯岡詩朗(松本シネマセレクト、信州大学人文学部準教授)


<関連リンク>
作品詳細については、
LOAD SHOWさんの「東北記録映画三部作」酒井耕・濱口竜介監督作品
がわかりやすくまとめてくださっています。

他にも、いろいろな視点で語られた東方記録映画三部作シリーズに関するレビューなどがありますので、ご覧ください。

映画「なみのおと」ブログ
神戸映画資料館「<言葉>を撮るドキュメンタリー」井上正昭(翻訳・映画雑文)
INTRO レビュー
neoneoレビュー「東北」を移動する記録映画〈ロードムーヴィー〉酒井耕&濱口竜介「東北記録映画三部作」 text 岩崎孝正
neoneoインタビュー「記憶を未来に聞き届けるために――東北記録映画三部作」酒井耕・濱口竜介監督ロングインタビュー

■酒井 耕



1979 年長野県生まれ。映画監督。現在の活動拠点は東京。東京農業大学在学中に自主制作映画を手掛け、卒業後、社会 人として働いた後、2005 年に東京藝術大学大学院映像研究科監督領域に入学。修了制作は『creep』(2007 年)。『ホ ーム スイート ホーム』(2006 年)の他、濱口と共同で東北記録映画三部作『なみのおと』(2011 年)『なみのこえ』 (2013 年)『うたうひと』(2013 年)を監督。現在は 映画製作と平行して、各地の土着文化の再編活動に携わっている。

2014-03-18

4月29日(火・祝)miami、slum、animalheads出演 ライブイベント「マジカル・パワー・ストレンジ・ポップ・ナイト」

miami

slum

animalheads

5年間の沈黙を破って復活した
ガールズ・ローファイ・エレポップ・miamiが松本初登場!
すっとんだポップセンスを持つバンドが集まる夜

松本周辺ではにわかに噂が立っておりました。かなりヘンテコなガールズポップユニットをやっていた女性が移り住んで来たらしいと。そのユニットの名前はmiami。聴かせてもらった音源は「黒い邪気」と「ポップでお気楽な雰囲気」と形容された、ガチャガチャな打ち込みと追いつけない言葉の畳み掛けの音楽でした。理解の彼方へ素早く逃げて、残像みたいなものしか捉えられないけれども、何だか妙にスカッとする後聴感。たちまちに、その音源はこの松本の地域コミュニティでも静かな話題になっていたようでした。

しばらく活動をお休みしていたmiamiは、5年間の沈黙を破って昨年の12月に東京でライブにて復活しました。そして……なんとなんと、復活後2回目のライブがこちら松本、Give me little more.で決まりました!!チープな打ち込みの上で展開されるヴァイオリンと歌、一体どんなライブが展開されるのでしょうか。

共演は、日本語フォーク的な歌心を過剰に歌謡的に響かせながらなんとも知らない手触りのポップソングを展開していく3人組・slumと、
Pavementなどの90年代ローファイポップへの愛にあふれたサウンドが魅力、松本で出会った年齢も性別も異なるアイルランド人、フランス人、日本人によって結成されたストレンジポップバンド・animalheads

すっとんだポップセンスが集結する夜「マジカル・パワー・ストレンジ・ポップ・ナイト」4月末開催です!!

2014年4月29日(火・祝)
「マジカル・パワー・ストレンジ・ポップ・ナイト」
出演:miami(東京、松本)、slum、animalheads
開演:19:00(開場18:30)
料金:(前売り)¥1,500 (当日)¥1,800

チケット予約はgive.me.little.more@gmail.comまで。

miami
(プロフィール)
かじやあい(うた・バイオリン)とコバヤシアイ(うた・サンプラー)による、ローファイエレポップユニット。
チープなリズムにバイオリンとシンセが奏でる軽やかなメロディ、その上に乗る歌とラップ。
愛玩動物の持つ「黒い無邪気」とポップでおきらくな雰囲気が人々を魅了する。
アメリカ、イギリス、ベトナム、韓国、上海、フィリピンなど海外でも活躍。
2008年に解散、2013年に復活。松本には初登場。

かじやあい
服と小物を制作。オリジナルキャラのびろーんくまが好評。
展示参加:「妖精のキャラバン展」5/21(水)〜6/15(日)@オーガニックマーケット桜山
びろーんくまhttp://hanahirakuki.com/

コバヤシアイ
小林愛としてラジオやテレビの脚本、作詞家としても活躍中
ブログ、ひどもやま日記 http://hidomoyama.blogspot.jp/

slum


(プロフィール)
しらない手触りの「ポップソング」を探して活動中の三人組。2007年結成。2012年末より現編成。USインディから、60'sソフトロック、日本語フォークまでをごった煮にしてつくられたアンビバレントなのに過剰に歌謡的にも響く曲たちは、まったくだめでもなく、かといってぱっとしない毎日に寄り添ったり、突き放したりする。過去にこれレコードより音源を2枚リリース。Joan of arc、norman blake(teen age funclub)、Lou Barlow(Dinosaur Jr.)、Mike watt、テニスコーツ、ゲラーズ、洪申豪(透明雑誌)、LEO今井、8ottoなどとも共演。

animalheads